2024/01/16
コラム
塗装をする際、「塗膜」という単語を耳にすることもあるでしょう。
万全に仕上げるためには、塗膜の性質を理解して、正しく施工することが大切です。
塗膜の基礎知識や施工の注意点などについて解説するので、ぜひ参考にしてください。
塗膜とは、字の通り、塗料の膜のことです。
塗膜をつくることで建材(屋根材や外壁など)の表面に膜が張り、ヒビ割れや反りなどが起きにくくなります。また防水効果もあるので、雨が降ってもしっかり弾いてくれるでしょう。
塗膜がうまくつくれないと、建物にさまざまな悪影響が出てきます。
主な不具合は以下の3パターンです。
壁に手を当てたとき、手が白くなった経験はありませんか?
これはチョーキング現象と呼ばれる劣化症状で、塗料の顔料が露出していることを意味します。
本来、塗膜がきちんと腫っていれば顔料がむき出しになることはありません。適正量よりも薄い塗料で塗膜をつくるとチョーキング現象が起こりかねないのでご注意ください。
塗膜をつくるには、正しい知識と熟練の技が必要です。
・適正量で塗布していない
・乾燥工程を省略した
・乾燥時間を守っていない
・既定の湿度を守っていない
など、不備がある状態で次の工程にすすむと。不十分な塗膜が完成します。
亀裂が入ったりひび割れたりしている塗膜では、内側に雨水が侵入しかねません。
同様に、基準の適正量を守っていない状態で塗膜をつくると退色することもあります。
屋根材や外壁は常に紫外線にさらされています。塗膜をきちんと張っていればその厚さが劣化を抑制してくれるのですが、塗膜が不十分な状態だと色あせが早まってしまうのです。
塗膜をつくる工程は一律ではありません。
塗料によっては下塗り不要だったり、建材が傷みすぎている場合は複数回の塗装が必要だったりなど、ケースバイケースの対応が求められます。
塗料の仕様書を確認のうえ、間違いのないように施工しましょう。
塗料には、
・塗膜になる成分
・塗膜にならない成分
の2種類が配合されています。
塗膜にならない成分は乾いて固まりますが、まだ乾ききっていない段階で上塗りすると、色あせが早まったり塗料が膨れたりするのでご注意ください。
塗料メーカーはそれぞれ乾燥時間を定めているので、しっかりと確認・順守しましょう。
塗膜の性能を十分に発揮するためには、塗布量も大切です。
塗布量についてもメーカーが規定しているので、施工前に必ずご確認ください。
塗膜が張った住宅は、機能性も美観も長持ちします。
仕様書を見ながら、慎重かつ丁寧に作業していきましょう。
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