2024/03/28
コラム
木材は、特有のぬくもりを持っています。
外壁全体を木材で仕上げることもあれば、家の一部分だけに使うこともあるでしょう。
しかし、木は金属やコンクリートとは異なるメンテナンスが必要です。木材の特性や、塗装が難しい理由などを紹介します。
木材は、もともと生きていた建材を使っています。
そのため、適切にメンテナンスしないと腐ってしまうのでご注意ください。
特に外壁や軒天など、天候の影響を直に受けている部分は劣化しやすい傾向があります。
劣化を防ぐには、
・定期的に塗り替える
・耐候性のある塗料を選ぶ
・保護塗料で防腐対策をする
などの方法がありますが、もともと木材は塗装が難しい建材です。
たとえば、寿命が10年の塗料を使っても、実際は3~5年程度で劣化が始まるということも珍しくありません。
業者のほとんどはメンテナンス後に保証期間を設けていますが、木材の場合は保証対象外だったり、保証期間がとても短かったりします。
それほど、木材への塗装は業者にとってハードルの高い作業なのです。
木材への塗装は、保証対象外にする業者も珍しくありません。
ではなぜ、木材への塗装はこれほどまで難しいのでしょうか?
理由は、木の性質にあります。
木は調湿作用を持っています。湿度が高いときは湿度を吸い取り、乾燥しているときは水分を吐き出して、湿度が一定になるように常に調節してくれるのです。
家の内装材として木が使われることはよくありますが、見た目のぬくもりはもちろん、調湿作用に期待されていることも多いのです。
しかし塗装の際は、この調湿作用がデメリットになります。
木材は、吸い取ったり吐いたり、常に呼吸しているようなイメージです。だからこそ、表面に塗装しても、膨張⇔収縮の繰り返しにより、塗装が早く剥がれたりひび割れたりしてしまうのです。
木材は膨張⇔収縮を繰り返すため塗装が難しく、業者によってもやり方が異なることは珍しくありません。
たとえば業者Aは「木材への塗装はシリコン塗料が最適」と言っても、業者Bは「木材への塗装はウレタン塗料が一番」と言うかもしれません。
これはどちらが嘘というわけではなく、どちらも正解です。
ひび割れを起こしにくいのはウレタン系塗料ですが、付帯部分(雨樋や軒天など)も一緒に塗装するならシリコン塗料が良いでしょう。
また、業者Aが「木材への塗装は2回でいい」と言っても、業者Bは「木材への塗装は4回する」と言うかもしれません。
木材への塗装は、100%の正解がないのです。
業者ごとに考え方が異なるので、予算やサービス面などから総合的に判断することをおすすめします。
DIYで、木材にご自身で塗装を試みる方は少なくありません。
しかし木材への塗装は難しく、業者によってもやり方が異なります。
木材の特性を熟知して、塗料や塗る回数などを見極めないと、せっかく塗装してもすぐに剥がれたりひび割れたりしかねません。
木材への塗装を考えているなら、DIYはせず、まずは業者に相談しましょう。
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