2024/07/12
コラム
塗料というと、一般的には「色を塗るもの」というイメージが強いかもしれません。
確かにそれも正解なのですが、塗料には他にもさまざまな機能があります。
塗料の機能について詳しく紹介するので、塗装前に知っておきましょう。
塗料の機能は主に3つです。
「見た目を良くする」「保護する」「特別な機能をプラスする」の3つについて、それぞれ詳しく紹介します。
塗料を塗ると見た目が美しくなります。色彩、光沢、模様などがきれいに折り重なり、対象物や周辺環境と馴染みます。
塗料には天候から対象物を保護する機能もあります。
もし塗料を塗らなかったら、雨や紫外線、排気ガスなどの影響ですぐに劣化してしまうでしょう。
塗料を正しく塗ると、塗膜が張ります。この塗膜こそ、対象物を長持ちさせるために大切なのです。
しかし塗膜も徐々に劣化していきます。「いつのまにか雨漏りしていた」とならないよう、定期的なメンテナンスを忘れないようにしてください。
塗料の中には、特別な機能を持ったものもあります。
少し値段が高くなることもありますが、対象物の長寿命化に役立つのでぜひチェックしておきましょう。
・断熱性:塗装面の熱を伝わりにくくします。断熱性のある塗料を塗れば、炎天下でも室内の温度を快適にキープできるでしょう。
・遮熱性:遮熱性のある塗料は太陽の熱を反射します。塗装面が高温になりにくいので、室温への影響も最小限に抑えられるでしょう。
・防水性・耐水性:防水性のある塗料は、伸縮性があるため、ヒビからの水の侵入をストップできます。コーキングやモルタル塗装などに最適でしょう。
・防カビ性・防藻性:塗装面にカビや藻を生えにくくします。カビや藻は見た目を悪くするだけではなく、人体に悪影響を及ぼすこともあるので注意が必要です。
・耐候性:耐候性のある塗料は、天候の影響を受けにくいというメリットがあります。一般的には、アクリル<ウレタン<シリコン<フッ素<無機 という順で耐候性が上がります。耐候性が高い塗料はチョーキング現象(塗装の劣化サイン)が起こりにくいので、メンテナンスの頻度が少し下がります。
・耐火性:耐火性のある塗料は、その名の通り燃えにくいのが特徴です。万が一の火災のときに炎症を最小限に抑えられるでしょう。不燃材となる塗料もありますが、こちらは商業施設や工場などで使われることが多く、一般の住宅にはあまり採用されていません。
・低汚染性:低汚染性の塗料を使うと汚れ(雨筋や排気ガスのように油性の汚れなど)が付着しにくくなります。万が一汚れがついても、雨が降ればきれいに落ちるでしょう。
・透湿性:透湿性のある塗料は、外側からの水分をシャットアウトしながらも、内側の湿気を外に逃がすという機能を持ちます。結露に悩んでいたり、断熱性が高かったりする住宅におすすめです。
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