2025/07/07
コラム
外壁塗装の見積もりを依頼すると、多くの場合「足場代」という項目が含まれています。初めてリフォームを検討する方の中には、「足場って本当に必要?」「なぜこんなに費用がかかるの?」と疑問に思われる方も多いでしょう。足場は単なる作業のための設備ではなく、安全で高品質な塗装を実現するために欠かせないものです。この記事では、足場費用の仕組みとその重要性について詳しく解説します。
足場は職人が高所で作業を行う際の命綱ともいえる設備です。しっかりとした足場がないと、転落や事故のリスクが高まり、施工中断やケガの原因にもなります。作業員が安定した体勢で動けることで、手元の作業も正確に行えます。
足場がきちんと組まれていないと、手の届かない箇所が生じたり、ムラのある塗装になってしまうことも。作業効率が下がるだけでなく、塗料が均一に塗れず品質に影響します。長持ちする美しい仕上がりを実現するためにも、足場は必要不可欠です。
足場の費用は「1平方メートルあたりいくら」という単価で計算されるのが一般的です。住宅の外周や高さに応じて必要な足場の面積が決まり、そこに単価をかけて合計額が算出されます。目安としては1平米600円〜1,000円程度が多いですが、建物の形状や立地条件で変動します。
足場費用には、材料のレンタル料だけでなく、搬入・組み立て・解体を行う職人の人件費も含まれます。安全を最優先に迅速に組むため、専門知識を持った作業員が複数人で対応します。この工程が費用の大きな部分を占めています。
例えば外壁と屋根を同時にリフォームする場合、一度設置した足場を共用できるため、全体の費用を抑えられることがあります。単独で工事するよりも経済的なので、工事内容を一度にまとめて検討するのも一つの方法です。
「足場代無料」をうたう業者も存在しますが、実際は他の項目に費用が上乗せされていたり、十分な安全対策がされていないケースもあります。安さだけで選ぶと、事故や工事の品質低下など後悔する結果になりかねません。
足場の設置・解体では金属音が響くため、事前に近隣へ挨拶を行うのがマナーです。多くの業者が工事前に説明を行い、トラブルを防いでいます。また、足場には飛散防止用のメッシュシートを張るので、塗料やゴミが隣家に飛ぶ心配も軽減されます。
足場は塗装期間中ずっと設置されます。標準的な戸建住宅の場合、組み立てに半日〜1日、塗装工事に約1〜2週間、解体に半日程度かかるのが目安です。工期が長引けばレンタル期間も延びるため、その分費用が増える場合があります。
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