2025/08/12
コラム
築15年を迎えた住宅。まだ大丈夫だろうと外壁塗装を後回しにしていませんか?実は、この時期から塗膜の劣化が一気に進み、さまざまなトラブルの原因になります。見た目だけでなく、防水性や断熱性の低下、内部構造へのダメージにも直結します。本記事では、外壁塗装を放置した場合に起こる“リアルな劣化”を紹介し、適切なタイミングでの対処の重要性を解説します。
シリコン系塗料で10~15年、ウレタン塗料で8~10年が一般的な耐用年数。築15年ともなれば、最初の塗膜はすでに劣化しており、防水性能も落ちています。放置すれば、塗装では済まない補修が必要になるリスクが高まります。
色あせやひび割れ、チョーキング(粉吹き)など、目に見える劣化が現れ始めるのも築15年前後。これを見逃すと、雨水や湿気が建材に浸透し、構造内部の腐食へとつながっていきます。
塗膜が硬化・収縮することで生じるクラックは、小さなうちは問題なくても、時間が経つと雨水の侵入口に。内部の断熱材や木材を腐らせ、シロアリ被害の原因にもなります。
手で壁をなぞると白い粉がつく現象は、塗膜の顔料が分解されたサイン。防水性や断熱性が大きく落ちており、塗装の「効果」が失われている状態です。
外壁の継ぎ目や窓枠周辺に使われているコーキング材も経年で硬化し、ひび割れや剥離が起こります。ここから雨水が侵入しやすくなり、雨漏りの原因になります。
汚れが蓄積した壁面は湿気を含みやすく、カビやコケが繁殖しやすくなります。見た目の悪化だけでなく、塗膜の劣化をさらに進行させる原因にもなります。
塗装の役割は美観だけでなく、防水保護。塗膜の劣化やコーキングの割れから水が侵入すると、室内への雨漏りにつながり、クロスや天井材の張り替えなど大がかりな修繕が必要になります。
塗装工事だけで済めば費用は数十万円で抑えられますが、外壁材の張り替えや下地補修が必要になると、100万円以上の工事に発展するケースも。早めの対応がコスト削減につながります。
外壁の劣化が進んでいる住宅は、査定の段階で大きなマイナスポイントになります。売却や相続時の資産価値を維持するためにも、築15年以降のメンテナンスは重要です。
色あせ、汚れ、ひび割れ、粉吹きなどを定期的に確認する習慣をつけましょう。特に、北側や日陰部分、風雨にさらされやすい面は要注意です。
プロによる外壁点検は、劣化の早期発見に非常に有効です。無料点検を行っている塗装業者も多いため、気になる症状がある場合は相談を検討しましょう。
築15年を過ぎて劣化サインが出ている場合、塗り替えを先延ばしにするメリットはありません。症状が軽いうちに対応することで、施工期間も費用も抑えることができます。
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