2026/07/10
コラム
ベランダや屋上の防水工事では、床面ばかりに目が向きがちですが、実は雨漏り対策で重要な役割を果たしているのが「立ち上がり部分」です。立ち上がりとは、床と壁が接する垂直部分のことで、防水層の連続性を確保するために欠かせない箇所です。この部分の施工が不十分だと、床面がきれいでも雨水が侵入する原因になることがあります。
本記事では、防水塗装における立ち上がり部分の役割や注意点について詳しく解説します。
立ち上がり部分とは、ベランダや屋上の床面から壁面へ立ち上がっている部分を指します。
防水工事では床だけでなく、この立ち上がり部分まで一体的に防水層を形成することで、雨水の侵入を防いでいます。
風雨の影響を受けるベランダや屋上では、雨水が壁際に流れ込むことがあります。
特に強風を伴う雨では、通常では考えられない方向から水が入り込むため、立ち上がり部分の防水性能が重要になります。
床面と壁面が交差する部分は構造的に動きが発生しやすく、ひび割れや防水層の劣化が起こりやすい箇所でもあります。
そのため、特に丁寧な施工が求められます。
立ち上がり部分に亀裂や剥がれが発生すると、そこから雨水が侵入する可能性があります。
床面の防水層が健全でも、立ち上がり部分に不具合があれば防水機能は十分に発揮されません。
侵入した水分は下地材や構造材にまで達することがあります。
長期間放置すると木材の腐食や金属部分のサビを招き、建物の寿命を縮める原因になる場合があります。
初期段階で補修すれば比較的軽微な工事で済むケースもありますが、雨漏りが進行すると下地補修や内部修繕が必要になります。
結果として工事費用が大幅に増える可能性があります。
立ち上がり部分は既存防水層の浮きやひび割れが発生していることがあります。
施工前に劣化箇所をしっかり補修し、防水材が密着しやすい状態を作ることが重要です。
床と壁の境目は動きが集中しやすいため、防水工事では補強布や補強材を使用することがあります。
これにより防水層のひび割れリスクを軽減できます。
防水層は一定の高さまで立ち上げる必要があります。
一般的には十分な立ち上がり高さを確保することで、強風時や大雨時でも雨水の侵入を防ぎやすくなります。
立ち上がり部分は施工しにくい形状のため、塗膜厚が不足しやすい箇所でもあります。
防水材を均一に塗布し、必要な厚みを確保することが重要です。
立ち上がり部分の表面に細かなひび割れが見られる場合、防水性能が低下し始めている可能性があります。
小さなひびでも早めの点検が大切です。
塗膜が浮いている、膨れている、剥がれている場合は、防水層内部に問題が発生している可能性があります。
放置せず専門業者へ相談しましょう。
サッシ周辺や壁との取り合い部分にはシーリング材が使われています。
ひび割れや硬化が見られる場合は補修のサインです。
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