2023/02/06
コラム
昭和に建てられた一戸建ての外壁によく用いられていたのがモルタルです。
現状はサイディングボードに取って代わり、外壁をモルタルにするケースは大きく減っています。
外壁にモルタルを塗装するメリットやデメリットにはどのようなものがあるのでしょうか。
この時代にあえて外壁モルタルを塗装するメリット・デメリットをご紹介します。
元々モルタルはセメントや砂、水によって作られています。
このため、モルタルに火が触れたとしても引火しにくくなっており、外からの衝撃にも対応します。
例えば、台風などで小石が飛んできてそれがモルタルにぶつかっても、破損しにくいのです。
昭和においてモルタル全盛の時代を迎えた要因はいくつかあります。
1つは火事が周囲で発生しても延焼の危険性を下げてくれたこと。
もう1つは外壁モルタルにすることで地震の揺れにも抵抗し、倒壊の可能性を下げるからです。
災害などに強いことは、モルタルを導入する上で大きなメリットと言えるでしょう。
外部からの衝撃に壊れにくいのが外壁モルタルのメリットとご紹介しました。
しかし、様々な要因でモルタルにひびが入ってしまうひび割れが起こりやすいのもモルタルの特徴であり、大きなデメリットです。
まずモルタルそのものが乾燥することでひび割れが起こります。
ただ、乾燥に伴うひび割れは腕利きの職人が塗装を行っても起こりうることなので、すぐに補修する必要はありません。
しかし、塗装して5年あたりを経過すると紫外線などの影響で経年劣化が起こりやすく、窓のサッシなどの部位でひび割れが起こりやすくなります。
また寒暖差の影響もモルタルは受けやすいため、それが原因でひび割れになることもあります。
他には地震の揺れでひびが入るなど、様々なことでモルタルにひびが入ります。
ひび割れは、外部からの雨水の侵入を許し、そのひびはより大きく、そして深くなってしまいます。
ひび割れが深くなっていくと建物に悪影響を及ぼすため、補修が必要です。
ひび割れが発生した場合、左官工事を依頼してもう1度モルタル塗装を行う手もあります。
しかし、モルタルの需要の少なさもあってか、職人自体が減っており、依頼してすぐに作業を行ってもらうことが難しいこともあります。
また応急処置としてひび割れ部分をコーキングしていくこともできますが、見た目で明らかに補修したことが丸分かりです。
そこで、モルタルの上から外壁塗装を行うことでひび割れを防ぐことをおすすめします。
ひび割れを補修してもその上から塗装を行うので、見た目からは補修の様子がわかりません。
しかも、防水など色々な対策ができるので、より長持ちさせることができます。
モルタル自体はメンテナンスがしやすく、塗装を行うことで対策を立てやすく、思い通りに仕上げることができます。
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