2023/02/08
コラム
ALCはとても軽いコンクリートを意味しており、100年近く前には既に存在した材質です。
日本でも用いられており、とても軽いことから地震の影響を最小限にするために用いられることもあります。
そんなALCですが、外壁塗装を行う場合にどんな点に気をつければいいのか、事前に知っておきたいところです。
今回はALCの外壁塗装における注意点についてご紹介します。
ALCは高温・高圧によって作られたコンクリートで、耐久性はそのままに、多くの気泡ができることで軽さを実現させています。
この気泡の多さがALCの致命的な弱点でもあります。
気泡が多い分、水分がしみ込みやすいため、風雨に晒されるとすぐ雨水を吸い込んでしまうのです。
そのため、何の加工もなしにALCを外壁として用いることはできず、何かしらの塗装が必要となります。
一方で、どんな塗料を使ってもいいことはなく、水分の抜けがいい塗料を使うことが求められます。
仮に水分の抜けが悪い塗料を使った場合、内部から水分を蒸発させたくてもそれができず、結果的にその水分を吸ってしまうことになります。
透湿性が高ければ、外部からの水滴は侵入させず、内部からの水蒸気だけを出せるので、ALCに適した外壁塗料はおのずと決まります。
ALCは確かに水分に弱い一面がありますが、あくまでもコンクリートなのでしっかりと手入れをしていれば耐用年数はかなり長いです。
その耐用年数はなんと60年と呼ばれ、かなり長持ちすることが明らかです。
そのため、ALCに外壁塗装を行う場合はできれば耐用年数の長い塗料を用いるのがおすすめです。
耐用年数が長い塗料であれば塗る回数が減り、その分、費用がかかりにくくなります。
また耐用年数が長い塗料はそれだけ高性能なので、ALCを強力にバックアップするような塗料も選び放題です。
家を長持ちさせるには、1回にかかる費用こそかかりますが、耐用年数が長く、様々な効果を持ち合わせた塗料を用いましょう。
ALCを活用した外壁を見ると、様々なデザインが見られます。
まるで石を張り付けたかのように、石のようなデザインになっているALCもあります。
いわばこのデザインがALCの魅力であり、1つの味になっています。
しかし、外壁塗装においてこのデザインに考慮しないと、この味を消すことになりかねません。
ALC特有の質感をつぶさない塗料を用いることで、見た目を維持することができます。
特におすすめなのが「多彩模様塗料」です。
多彩模様塗料は塗料の中に石の粒などが入っているので、石のような質感を出せます。
この塗装であればALCの質感を残しつつ、デザイン性も確保することが可能です。
多彩模様塗料はまるで外壁に大理石を使っているかのような仕上がりになります。
外壁塗装は家を守る意味合いでも用いられますが、家をより立派なものに魅せる場合にも使われます。
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