2023/02/28
コラム
FRP防水とは防水方法の1つであり、繊維強化プラスチックを使います。防水性が高いほか、軽く強度が高い特徴があるのです。
しかし、施行できる場所がある程度限られる点やコストがかかるのがデメリットです。
この記事では、FRP防水の特徴や使い道などを説明していきます。
FRP(Fiber Reinforced Plastics)とは繊維強化プラスチックのことです。建物の防水に使うタイプは白いシート状のもので、ガラス繊維を混ぜたプラスチック樹脂です。バスタブや自転車などに使われており、防水性だけでなく強度や軽さが求められます。
FRPの大きな特徴として、熱に強いことが挙げられます。これは、プラスチックが熱によって劣化していく際に起こる気泡膨張による破壊を防ぐためです。また、ガラスのように割れてしまうこともありません。
FRPはガラス繊維の混ざったプラスチックなので、衝撃には強いのですが高温に弱く、溶けてしまいます。そのため、耐熱性のある素材と組み合わせる必要があります。
この耐熱性の素材としてよく用いられるのがシリコーンです。シリコーンはフッ素系の化合物で、ゴムに似た性質を持ちながら柔軟性にも富み、耐候性や耐薬品性に優れています。
FRP防水とは、FRPでできたシートをコンクリートや木で出来ている床の上において、樹脂を塗ることによって固くする方法です。固くなったあとは、プラスチックと同じような手触りになるのが特徴です。
FRP防水や、ビルやマンションの屋上、バルコニー、住宅のベランダなどに使われています。
FRP費用は一般的なベランダで利用する場合は、10〜15万円ほどです。作業内容として、FRP防水の施工以外に、高圧洗浄や下地補修、養生などの作業が求められます。
FRPは防水性能が高く、丈夫で軽い点が大きな特徴です。反面強度が弱くコストが高額になる可能性があります。
FRP防水のメリットとしては、防水性能が高いことが挙げられます。そのため、風呂の浴槽に利用されるケースが一般的です。さらに他の工法と比べて丈夫に仕上がるためメンテナンスが楽になるのが特徴です。耐荷重性や対価摩擦性といった面でも強みをもっています。
FRP防水層は、1平米あたり4kg前後と軽い点も特徴の1つです。そのため、築年数が経っている建築物によく利用されるのです。
デメリットとして、他の工法と比べて強度が低いことが挙げられます。そのため、台風などの強風時には雨漏りの原因となることもあります。また、さまざまな防水工事に使われる手法において、メンテナンスや施工費用が高めになる可能性があるのです。
FRP防水は広い面積の場所、また木造の部分に向いていません。向いているのはベランダのような狭い場所です。広い場所の場合はウレタン防水やシート防止などが向いています。このように、同じ防水でも用途にあった選び方が重要です。
複数の見積もりをとることで、適切価格がわかりやすくなったり説明がわかりやすい業者を選べたりなどメリットがあります。
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