2023/03/17
コラム
外壁のエフロレッセンス現象をご存知でしょうか。本記事では外壁に起こるエフロレッセンス現象と原因・対策そして放置したらどうなるのかについて紹介します。
エフロレッセンスは外壁に起こる現象の一種です。外壁に白く粉を吹いたような状態を表し、白華現象ともいわれています。
この現象は特にコンクリートの外壁に起こりやすい現象で、古いコンクリート住宅によく見られるめずらしくもない現象です。コンクリートの外壁にひび割れができて、そのひび割れから白い粉が滲んだように見えます。
コンクリートだけではなく、実は一般的な戸建て住宅でも見られる現象で、塗装業界でいうところのクラッキングやチョーキング現象もエフロレッセンス現象のひとつです。
外壁が新しいうちは塗料もしっかりしていますし、コンクリートの強度もあるためエフロレッセンスは起こりません。では何が原因でエフロレッセンスが起こるのか?それは経年劣化が原因で起こります。
コンクリートも住宅の外壁も耐久年数があります。耐久年数はあくまでも目安であり、必ずしも耐久年数まで新しい状態を保てるわけではないのです。風雨や太陽にさらされているため、実は耐久年数を待たずエフロレッセンスを起こすケースも多いのです。
また、エフロレッセンス現象はひび割れから白い粉が噴き出たように見えます。実はこれはコンクリート内部に水が浸入し、その水が蒸発する際に石灰成分などが染み出し、空気に触れて固まってしまうのです。
しかしはっきりとした原因は特定できないため、経年劣化やお住まいの地域の気候や天候、そして地震などの災害などが原因で起こることも考えられます。
エフロレッセンスが起こる原理は、コンクリートのひび割れに水が入り、コンクリートの成分がにじみ出て固まったために起こります。そのまま放置すると、ひび割れから内部に水が浸透して鉄骨などに影響を及ぼす可能性があります。
エフロレッセンスを起こしている箇所が大きければ大きいほど、多ければ多いほど劣化が進む可能性は否定できません。そのためエフロレッセンスを発見したら、業者に相談と診断をしてもらうのをおすすめします。
ただし、エフロレッセンスはコンクリートで造られた建物ならどこにでも現れる現象です。そのため、施工した業者の手抜き工事だと考えるのは間違っています。経年劣化の一種なので仕方ない部分ではあるのです。
発見した場合は個人でどうにかしようとしても難しいです。エフロレッセンスは冬場の寒くて乾燥している時期や、梅雨・秋雨・台風の時期に発生しやすいといわれています。
一方で、夏場のように温度が高く水が蒸発しやすい時期には発生しにくいとされています。ひび割れの補修をしても時期によって発生する可能性が高いため、事前に予防をするのがおすすめです。
すでにある建物の予防は難しいですが、新しくコンクリートを使って外壁を作る場合には、エフロレッセンスが発生しにくいコンクリートを選ぶのがおすすめです。
可能な限り水の通りにくい高品質のコンクリートを選ぶ必要があります。施工を行う場合も養生をしっかりと行うのも有効な手段です。より密着度の高い土台を作れます。
そして重要なのが、コンクリートを剥き出しにして使わない点です。外壁塗装をしっかりと行えば、コンクリートに水が浸入するのを防げます。
最近ではエフロレッセンスを予防する効果が期待できる塗料もあるので、外壁塗装を必ず行うのをおすすめします。
ぜひこの機会に、エフロレッセンス防止策として外壁塗装を検討するのをおすすめします。本記事がそのお役に立てれば幸いです。
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