2023/03/27
コラム
洗濯物を干すベランダや屋根が平面になっている「陸屋根」など、時に台風などで雨がたまりやすくなることがあります。
それを防ぐために行うのが塗膜防水です。
塗膜防水を行うとどんなメリットがあり、反対にどんなデメリットがあるのか気になるところ。
この記事では、塗膜防水のメリット・デメリットについてまとめています。
塗膜防水は、塗料を何重にも塗っていくことで塗料で防水層を作り出し、コンクリートの下地に雨水が入り込むことを防げる手法です。
まずメリットとして、塗料を塗っていくため、つなぎ目がない形で仕上げられる点が挙げられます。
つなぎ目がないので、つなぎ目から雨水が入り込むことがありません。
またシートなどと違い、決まった形がないため、室外機などを避けて細かく塗装することも可能です。
何よりシート防水などと比べると費用面も安く、すぐに施工できる点もメリットです。
その手軽さから普通の家庭だけでなく、商業施設の屋上など幅広く用いられています。
塗膜防水はとても便利に活用でき、小回りがきくのが特徴的です。
ただ小回りがきく一方、大規模に用いる際にはやや苦労を強いられることもあります。
その要因は塗料を均一に塗る必要があるからです。
ただ塗料を塗ればいいわけではなく、一定の厚みに揃えなければならないので、技量が問われやすくなります。
もしも厚みにバラつきがあれば、水分が含まれてしまい、塗った部分が膨れることもあります。
また塗料を塗ったら、一旦乾かせて固める必要があるため、1日で完成する代物ではありません。
何回かに分けて塗装を行う分、時間を要し、雨が降れば工期は延びてしまいます。
塗膜防水のデメリットは固まるのに時間がかかる、広範囲だと大変などがあります。
例えば、時間を短縮したい場合にはFRP防水がおすすめです。
FRP防水も塗膜防水の1つですが、ウレタン防水と違って、固まりやすいとされています。
そのため、ウレタン防水と比べれば工事に必要な期間を短縮することが可能です。
一方で広範囲に行う場合にはシート防水が確実です。
コスト自体は安いため、あとはつなぎ目をできるだけ作らないように貼り付けていけば大丈夫です。
そして、塗膜防水のデメリットをシャットアウトするには、アスファルト防水が確実になります。
アスファルト防水は文字通りアスファルトで固めていくやり方で、防水性の高さに定評があります。
もちろん、アスファルト防水にもデメリットがあり、それはコストの高さです。
どの工法も完璧ではありませんが、費用面を重視するか、機能性を重視するかでよりベストな工法が出てきます。
一般の家庭であればアスファルト防水をする必要はなく、ウレタンやFRPで十分に事足ります。
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