2023/09/04
コラム
一般的に、「外壁塗装は梅雨時期にしないほうがいい」とされています。
しかし「工事の都合が良いのがちょうど梅雨の時期」ということもあるでしょう。
では、なぜ外壁塗装は梅雨時期を避けたほうが良いのでしょうか? また、梅雨時期でも決行できる方法はないのでしょうか?
公共建築工事仕様書には、「塗装工事を行ってはいけない」として5つの条件を記してあります。
上から1~3番目は、ちょうど梅雨時期にぴったり当てはまっています。「外壁塗装」という工事内容から考えても、可能なら別の日に行ったほうが良いでしょう。
梅雨時期に外壁塗装を決行する場合、3つのリスクがあるのでご注意ください。
塗料には適切な希釈量が定められています。
雨水が塗料に入ると、水分の量が多くなって、本来よりも薄い塗装になりかねません。
見栄えはもちろんですが、雨水侵入防止や汚れ防止など機能的な効果も薄れるでしょう。
塗膜が乾く前に雨水が付着すると、仕上がりに影響が出てきます。
塗料が雨で流れて広範囲の補修が必要になることもあるので、労力も費用もかさむでしょう。
湿度が高い状況では、塗膜が硬化するまで普段よりも時間がかかります。
表面上は乾いていても内側はまだ乾ききっていないことも多いため、その上から次の塗装を施していっても、完成後にひび割れや剥離などの問題が起こりかねないのです。
どうしても梅雨時期しか都合がつけられないという場合は、2つのポイントを意識してください。
計画的にすすめれば、梅雨時期の外壁塗装も不可能ではありません。
梅雨時期といっても、曇りや晴れの日がまったく無いわけではないでしょう。
外壁塗装するなら、天気予報をチェックしながら、少なくとも雨の心配がない日におこなってください。
その際は「1工程ずつ」がポイントです。
しっかり硬化すれば、表面が雨に濡れても問題ありません。綿密に計画を立てて、着実にすすめていきましょう。
塗料にはさまざまな種類があります。
梅雨時期の外壁塗装なら、硬化が早いタイプを選ぶのがおすすめです。
ただ、それでも、梅雨以外の時期に比べて硬化しにくい可能性があります。においもなかなか抜けないので、住宅の換気にもご配慮ください。
塗装業者と相談しながら、後悔のない施工をしましょう。
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