「地域密着型」の塗装工事会社大和装業株式会社

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2023/12/20

コラム

塗装で使われるフィラーとは


塗装の工程でも「フィラー」はかなり重要です。
しかしフィラーという名称に耳慣れない方もいるでしょう。

フィラーについて、基礎知識や効果、注意点などを詳しく解説します。お客さまにご満足いただける仕上がりを実現するため、ぜひ参考にしてください。

  • フィラーとは
  • 微弾性フィラーのメリット・デメリット
  • フィラーが使えない素材

フィラーとは

フィラーとは、いわゆる下地調整のことです。パテをイメージすると分かりやすいかもしれません。

フィラーで凹凸を無くしたり、細かなヒビ割れを埋めたりすると、中塗りや上塗りの仕上がりがさらに良くなるでしょう。
特に、表面が傷んでいるスレート屋根や凹凸の多いモルタル外壁などにかなり効果的です。

もっともよく使われているのは「微弾性フィラー」で、伸縮性があるためすき間に入り込むのも容易です。そのためヒビを埋めるのはもちろん、ヒビの拡大防止にも期待できるでしょう。

微弾性フィラーのメリット・デメリット

微弾性フィラーには魅力的なメリットがありますが、一方でデメリットも存在します。
どちらも理解して、納得のいく施工をしましょう。

メリット:ヒビ割れに強い

微弾性フィラーには伸縮性があるため、細かなすき間も埋められます。すでにあるヒビはもちろん、新しく発生するのを抑止する効果もあるため、家の美観を美しく保てるでしょう。

メリット:防水性が高い

微弾性フィラーは、一般的な塗料よりも厚く塗ります。そのため雨が浸透しづらく、雨漏り抑止に効果が期待できるでしょう。

デメリット:密着しにくい

下塗り材としてシーラーが使われることがありますが、シーラーよりもフィラーは密着性で劣ります。
しかし最近ではエポキシ成分を配合したフィラーも流通しているので、そのようなデメリットは払拭されつつあります。

デメリット:さざ波模様が出やすい

微弾性フィラーは粘度が高いので、塗装するとさざ波模様(ローラーマーク)が残ることがあります。
希釈すれば模様が出にくくなりますが、分量を間違えると今度は塗膜にピンホールが生じるリスクが出てきます。

最近は「外壁用サフェーサー」が流通しているため、さざ波模様もピンホールも出現しにくくなりました。
しかしいずれにしても、熟練の職人の技術が求められるでしょう。

フィラーが使えない素材

下地調整として優秀なフィラーですが、サイディングには使えません。

フィラーを塗ると下地が厚くなります。この厚さは炎天下でデメリットになることがあり、熱をうまく逃せずに塗装が膨れたり剥がれたりすることがあるのです。

サイディングでフィラーを使うと必ず施工不良になるとは限りませんが、念のため、業者から「サイディングの外壁にフィラーで下塗りする」と説明されたときは確認することをおすすめします。

塗装で使われるフィラーは、下地調整の役割を持ちます。
特にニーズがあるのは微弾性フィラーで、細かなすき間にも入り込むため、新築からメンテナンスまで重宝するでしょう。

フィラーのメリット・デメリットを理解して、納得のいく施工をしてください。

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