2023/12/27
コラム
外壁塗装と一緒に、屋根の塗装も希望する方は珍しくありません。
昔ながらの瓦屋根の場合、塗装が必要なケースと不要なケースの2種類があります。瓦の種類によって異なるため、まずは材質を見極めることから始めましょう。
粘土系の瓦屋根は、昔ながらの日本家屋や寺社、お城などによく使われています。「和瓦」の名称で聞いたことのある方も多いかもしれません。
高温で焼いてつくられるため、耐久性は十分です。衝撃を加えればひび割れが発生しますが、基本的に塗装でのメンテナンスは必要ないとされています(粘土系の瓦屋根のメンテナンスは、漆喰の補修や瓦の交換などが一般的)。
しかしメンテナンスという意味ではなく、色替えなど別の目的で塗装する方は少なくありません。この場合、通常の塗料だと塗膜が剥がれる恐れがあるため、専用の塗料を使用しましょう。
「セメント系の瓦屋根」には、「セメント瓦」「モニエル瓦」の2種類があります。それぞれ特性が異なるので、塗装の際はご注意ください。
「セメント瓦」の場合は、塗装で防水性を復活させなければなりません。年月とともに表面のツヤや色がなくなってきたら、それは防水性低下のサインです。塗装で膜をつくり、吸水を防ぎましょう。
「モニエル瓦」の場合は、塗装の前に下処理があります。瓦の表面にスラリー層があるため、これを除去してから施工してください。(スラリー層を除去しないと塗膜が剥がれる恐れがあります)
どちらも、塗装でメンテナンスしなければ劣化が加速します。ひび割れから雨水が侵入すると雨漏りが起こりますし、瓦の破片が落下するかもしれません。
もろくなった部分は塗装では強化できないため、軽微な段階で早めに対処するのが望ましいでしょう。いずれにしても、気になることがあったら早めに業者へご相談ください。
瓦の塗装は、コスト面で大きなメリットがあります。
メンテナンスのため瓦を交換する場合、費用がかなりかかります。スレート屋根などではカバー工法でリーズナブルに施工できますが、瓦屋根では塗装か葺き替えかの2択になるでしょう。
ご自身でDIYを試みる方もいますが、それは大変危険です。瓦がズレて破損したり落下したりする可能性もありますし、命に関わる事態になるかもしれません。
塗装には細かな技術(下塗り材の塗布や、状況に応じた重ね塗りなど)が求められるため、信頼できる業者に任せるのが一番でしょう。
葺き替えよりもリーズナブルに済むので、劣化が気になる方はもちろん、家の雰囲気を変えたい方にもおすすめです。信頼できる業者に依頼して、美観をキープしつつ、雨漏りやシロアリ被害などから住宅を守りましょう。
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