2024/01/09
コラム
外壁塗装の見積もりに「水切り」と表記されることがあります。
耳慣れない単語ですが、水切りには “縁の下の力持ち”としての大事な役割があります。
水切りについての基礎知識や、塗装の必要性、注意点などを詳しく見ていきましょう。
水切りとは金物のことです。
基礎部分と外壁の間に取りついていますが、目立つようなものではないので普段はあまり意識しないでしょう。
水切りには、「床下へ水が浸入するのを防ぐ」「基礎部分に雨水が直接当たるのを防ぐ」という2つの役割があります。
しかし水切りは金属なので、サビや凹みなどトラブルが起こることもあります。放置しているとさらに悪化する恐れもあるのでご注意ください。
水切りの素材は、塩ビ鋼板や板金などの金属です。もともとサビが発生しにくいよう加工されていますが、一か所でもトラブルが起こると(凹みや傷など)そこからコーティングが取れる⇒サビる⇒穴が開く というように悪化しやすいのです。
水切りが取りついている位置は、床から50cm程度です。ちょうど脚の高さなので、凹みや傷がないかどうか、定期的にチェックすることをおすすめします。
ただし、水切りの素材がアルミの場合、塗装の必要はありません。アルミはサビにくいので、多少トラブルがあってもサビにつながることはないでしょう。むしろ、アルミを塗装すると塗膜が剥離しかねないのでご注意ください。
塩ビ鋼板や板金の水切りは塗装でメンテナンスできますが、使用できる塗料はそれぞれ異なります。どちらも非常によく似ているため、目視ではなく設計図から素材を判断するようにしてください。
下塗りには専用のプライマーを使いましょう。
(エポキシ樹脂系の塗料で下塗りしてしまうと、塗料が剥離することがあります)
板金なら、エポキシ樹脂系のサビ止めで下塗りしてください。その後、耐候性塗料で上塗りします。
耐候性塗料でよく使われているのは、以下の4種類です。
・アクリル系
・フッ素系
・シリコン系
・ウレタン系
もっともリーズナブルなのはアクリル系ですが、耐用年数はそれほど長くありません。一方、フッ素系は高価ですが、耐用年数は長めです。
外壁塗装と同時におこなうと費用を抑えられるので、外壁塗装のタイミングに合わせて、耐用年数を基準に選ぶことをおすすめします。
なお、塩ビ鋼板と板金は素材によって使える塗料が異なるうえ、目視だと判別しにくいのでご注意ください。
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