2024/02/22
コラム
外壁は常に天候の影響を受けているため、経年劣化が避けられません。
塗り替えの目安は10年~20年ですが(塗料や外壁素材によって異なる)、状況によっては時期を待たずに塗り替えたほうが良い場合もあります。
外壁の劣化について、「環境」「素材」別に詳しく見ていきましょう。
紫外線は塗装を劣化させます。
そのため、日なたの外壁は劣化しやすい傾向があります。つまり南側や北側です。
塗り替えサインも、日陰より日なたの部分で出やすいので、定期的にチェックすることをおすすめします。
南側や北側など、日なたになりやすい部分は劣化が早いとお伝えしました。
しかし南側と北側では、劣化の症状が異なります。
南側は、最初に色あせが始まります。その後、チョーキングやシーリングの劣化へと移行していきます。
ひび割れが起こると、建物の内側に雨水が染み込むのでご注意ください。
業者に補修・塗り直しをしてもらい、住宅を水分から守りましょう。
北側は、一般的に日が当たりにくい場所です。
しかし日が当たらないと、今度は湿気が高くなる恐れがあります。つまり壁の表面に、カビや苔が発生しやすくなるのです。
北側ではなくても、物置や樹木に面している場所は日陰になりやすいことがあります。特に梅雨の時期は、カビや苔が生えていないか定期的にチェックすることをおすすめします。
南側・北側にかかわらず、見通しの良い立地の住宅もご注意ください。
日差しを遮るものがないと、西側も東側も日なたになる可能性があるからです。色あせやチョーキングを確認したら、早めに業者へご相談ください。
外壁は、使用する素材によっても劣化しやすさが変わります。
「サイディング」「モルタル」「タイル」それぞれの劣化症状について見ていきましょう。
サイディングは、表面の塗装から劣化していきます。
チョーキング現象が起きたり、塗膜が剥がれたり浮いたりしたら危険信号です。放置しているとひび割れて雨漏りが起こるかもしれません。
また、充填しているコーキングにも注意が必要です。
塗装仕上げのモルタルの場合、塗装から劣化が始まります。
その後、チョーキング現象が起きたり、塗膜が剥がれたり浮いたりします。
本来、モルタルはひび割れしやすい素材です。悪天候の後は状態を確認すると安心でしょう。
タイルは劣化しません。
しかしタイルの裏側に施工しているモルタルは、劣化が避けられません。
メンテナンス(塗り替え)について、業者に時期を相談しておきましょう。
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