2024/03/01
コラム
塗装には下地処理が欠かせません。
しかし、「表面だけきれいに塗れば問題ないのでは?」と思う方も多いでしょう。
実際、下地処理を手抜きする業者も少なくないそうです。
塗装の下地処理が重要な理由や、下地処理の作業内容について詳しく見ていきましょう。
塗膜の下地処理が重要な理由は、大きく分けて3つあります。
お住まいの建物も、下地処理によってしっかり守られているのです。
塗装前に下地処理しても、乾く前に上塗りするとひび割れ(クラック)が発生することがあります。ひび割れは他にも、塗膜が劣化したり塗膜の上に硬い塗料を塗ったりすることでも生じますが、不十分な作業によるひび割れはできるだけ避けたいものです。
外壁材のひび割れの場合、主に以下の3パターンに分かれます。
・乾燥クラック:モルタルの乾燥が原因
・縁切りクラック:塗装作業を中断したり後から追加したりすることが原因
・構造クラック:建物の歪みや欠陥が原因
なお、ひび割れの程度は軽度~重度までさまざまです。
下地処理をせずに塗装すると、うまく密着しないため剥がれやすくなります。
塗装前には、高圧洗浄やケレンなど丁寧に行いましょう。
なお、塗膜剥離の原因は他にもあります。
・下地処理をしていない
・下地処理をしても汚れが落ちていない
・下塗りをしていない
・乾燥時間を守っていない
・湿度や温度を意識していない
・塗料の選定ミス(最低塗布量を守っていない、薄めすぎたなど)
塗料の膨れにはいくつか原因がありますが、不十分な下地処理もその一因になります。
・高圧洗浄が不十分(その上に塗料を重ねるとカビが発生して塗料が膨れる)
・下地が乾いていない状態で塗装する(水蒸気が残るため夏に膨張する可能性がある)
・経年劣化(小さなヒビの内側に水分が溜まり、夏に膨張する可能性がある)
・凹凸部分の塗装で空気が残る(溜まった空気が、夏に膨張する可能性がある)
塗装の下地処理には、大きく分けて4つの工程があります。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
外壁の表面に残っている汚れ(カビや塗膜など)を除去する作業です。
クラックは、年月の経過により発生する自然な現象です。鉄筋コンクリートやモルタル壁によくみられます。
シーリングは紫外線の影響で少しずつ劣化します。「打ち替え」「打ち増し」のいずれかで補修することがほとんどです。
※コーキングと呼ばれることもあります。
いわゆるサビ取りの作業です。電動工具や手作業など、業者によって処理方法が異なります。
外壁の表面をなめらかに整えたり、ひび割れを埋めたりする作業です。
「目止め剤」を使用しておこないます。
丁寧に下地処理をおこなえば、それだけ建物の寿命を伸ばせるでしょう。
業者と相談しながら、美しく機能的な外壁をキープしてください。
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