2024/09/13
コラム
屋根塗装は、単に塗って終わりではありません。
下塗り・中塗り・上塗りの3工程を中心に丁寧に仕上げていきます。(業者の考え方や塗料の種類によって塗り重ねる回数は異なりますが、ほとんどはこの3工程です)
この記事では、下塗り・中塗り・上塗りの具体的な手順について詳しく解説します。
養生や洗浄作業が終わったら、下塗り作業から始めていきます。
下塗りをすることで、塗料がしっかり密着するようになります。
下塗り材にはさまざまな種類があるので、屋根材によって見極めなければなりません。
■タスペーサーの挿入
中塗りまでの間に、タスペーサーの挿入作業もあります。
これはスレート屋根の屋根材にのみ発生する作業です。
屋根材が重なる部分に塗料が入ると、隙間が埋まってしまいます。すると雨が降ったときに雨水が流れにくくなり、雨漏りの原因につながりかねません。
そこで役立つのがタスペーサーです。これを挿入することで、屋根材同士の隙間をつくるのです。
なお、塗料で塞がった隙間はカッターで取り除けますが(「縁切り」と呼びます)、作業に手間がかかるうえ屋根に傷がつくこともあるので、あまりおすすめしません。
いずれにしても、屋根材の間に隙間をつくるためには、タスペーサーか縁切りのどちらかが必要でしょう。
業者によっては中塗りの工程を省くこともありますが、きれいに仕上げるためには中塗りは必須です。
下塗りの後、または下塗りせずにいきなり上塗りしてしまうと、見た目に色ムラが出てしまうのでご注意ください。
ただ、業者にとって省略しやすい工程です。
・施工期間がやけに短い
・塗料の乾燥時間がやけに短い
などがあれば、一度業者に確認したほうが良いかもしれません。
中塗りの塗料をしっかり乾燥させたら、いよいよ上塗りで仕上げていきます。
上塗りには、
・塗膜を厚くする
・塗りムラをなくす
という目的があります。
上塗りを丁寧におこなえば、耐久性向上はもちろん、新築のような美しい見た目にもなるでしょう。
下塗りから上塗りまで終わったら、施主立ち合いの元で完了検査をおこないます。
気になる点があれば業者に指摘しましょう。
完了検査では主に、
・全体的な仕上がり具合
・塗料の飛び散り確認
・塗り残しの確認
などをチェックします。
ただ、屋根の上のことなので、いくら足場を組んでいるといっても一般の方が高いところに上るのは危険です。そのため、施主はベランダなど安全に見える範囲で確認しましょう。
業者によっては見えない部分を写真や動画で撮影してくれることもあるので、「撮影してきてもらえないか」と相談するのもおすすめです。
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