2025/04/14
コラム
外壁に細かなひび割れ(クラック)を見つけたとき、「このままにして大丈夫?」と不安になる方も多いのではないでしょうか。そんなときに注目されているのが“弾性塗料”。通常の塗料とは違い、ゴムのように伸縮性を持ち、クラックの再発を抑える機能に優れています。
この記事では、弾性塗料の仕組みやメリット・デメリット、向いている外壁材など、外壁のひび割れに悩む方に向けた基礎知識を詳しく解説します。
弾性塗料とは、塗膜にゴムのような「伸び縮みする性質」を持たせた塗料のことです。外壁が動いたり、収縮したりしても、塗膜がそれに追従するため、小さなひび割れ(ヘアクラック)を防いだり、覆い隠したりできます。
一般的な塗料は硬化後に塗膜が固くなりますが、弾性塗料は柔らかく伸びるため、外壁にできたクラックにもしっかり対応。塗膜の柔軟性が、外壁のひび割れや動きに追従して、再びひびが広がるのを防ぎます。
塗膜が伸びることで、クラックからの雨水の侵入を防ぐ「防水性」に優れているのも特徴。モルタル外壁など、経年で細かいクラックが生じやすい壁に特に適しています。
弾性塗料は一般的な塗料よりも膜厚が厚くなりやすく、外観にも重厚感が出るのが特徴です。高級感を演出したい方にも人気があります。
通気性の悪い下地に塗布すると、内側にこもった湿気が逃げ場を失い、膨れや剥がれを引き起こすことがあります。湿気がこもりやすい壁や通気層のない構造には適していない場合も。
柔らかい塗膜は、直射日光による高温にさらされると劣化が進みやすい傾向があります。断熱性や遮熱性の高い塗料と組み合わせて使用することも検討しましょう。
モルタルは地震や収縮によりクラックが起きやすい素材。そのため、弾性塗料との相性が非常に良く、クラックのリスクを抑えたい場合に最適です。
弾性塗料はサイディングボードにはあまり向いていません。通気層のある構造では、塗膜のふくれや剥がれが起きやすいため、適した塗料を選ぶことが重要です。
すでに小さなひび割れが発生している外壁に対して、弾性塗料を使うことで、表面を滑らかに整え、美観を回復させることができます。
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