2025/04/16
コラム
外壁塗装を考える際、見逃せないのが「外壁材の種類」による違いです。代表的な外壁材である「モルタル」と「サイディング」は、それぞれの性質や劣化の仕方が異なるため、適切な塗装方法や注意点も変わってきます。
この記事では、モルタルとサイディングの特徴を比較しながら、それぞれの塗装ポイントやメンテナンスのコツを分かりやすく解説します。材質に合った塗装で、住まいを長持ちさせましょう。
モルタルはセメント・砂・水を混ぜて仕上げた外壁材で、昭和〜平成初期の住宅によく使われています。左官仕上げの質感が特徴で、シンプルで味のある外観が魅力です。
モルタルは経年により**クラック(ひび割れ)**が入りやすく、そこから雨水が侵入すると内部劣化が進みます。チョーキング現象(白い粉)や塗膜の剥がれが見えたら、塗り替えのサインです。
ひび割れ対策には弾性塗料や、下地に微弾性フィラーを使った塗装がおすすめ。塗膜が伸縮することでクラックに追従し、再発を防ぎやすくなります。3回塗りを基本に、下地補修をしっかり行うことが大切です。
サイディングはパネル状の外壁材で、現在の住宅では最も一般的。窯業系サイディング(セメントベース)と金属系サイディングの2種類があり、施工性やデザイン性に優れています。
色あせや塗膜の剥がれ、コーキング(目地)のひび割れや剥離が見られたら塗り替え時期。特にコーキングの劣化は防水性を大きく損なうため、外壁塗装と同時に打ち替えが必要です。
サイディングにはシリコン塗料やラジカル制御型塗料が相性◎。既存の模様やデザインを生かしたい場合は、クリヤー塗装も選択肢。ただし、劣化が進んだ場合はクリヤー不可なので、早めの塗装がポイントです。
比較項目 | モルタル外壁 | サイディング外壁 |
---|---|---|
主な素材 | セメント・砂 | セメント系 or 金属系 |
劣化症状 | クラック、粉吹き | 色あせ、コーキング劣化 |
塗料の選び方 | 弾性塗料が◎ | 耐候性・防汚性重視 |
メンテナンス頻度 | 約10年ごと | 約10~12年ごと |
注意点 | 下地処理が重要 | コーキング補修が必要 |
このように、それぞれに合った塗装方法を選ぶことが、長持ちの秘訣です。
まずは自宅の外壁がモルタルかサイディングかを確認することが第一歩。築年数や図面から確認できることもありますが、分からない場合は無料点検を依頼して判断してもらいましょう。
同じ外壁材でも、劣化の進み具合によって使える塗料が異なることもあります。クリヤー塗装などは塗装のタイミングを逃すと使えないので、早めの相談がおすすめです。
材質や劣化状況を見極め、適切な提案をしてくれる業者を選びましょう。「とりあえず安い塗料で…」という判断は、後々のトラブルに繋がることも。説明が丁寧かどうかも判断ポイントです。
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