2025/08/19
コラム
「外壁塗装と防水工事って、どちらも家を守る工事だけど、何が違うの?」という疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。どちらも建物の劣化を防ぐ大切な工事ですが、目的や施工内容には明確な違いがあります。誤った理解のまま依頼すると、期待した効果が得られないことも。この記事では、外壁塗装と防水工事の違いやそれぞれの役割、工事が必要なタイミングまで詳しく解説します。
外壁塗装は、建物の見た目を美しく保つだけでなく、紫外線や風雨から壁材を守る「保護膜」を作る役割を担います。使用される塗料には、耐候性や防カビ・防汚性能があり、定期的な塗り替えで外壁の劣化を防ぎます。
一方、防水工事は名前の通り、雨水などが建物内部に浸入するのを防ぐための工事です。ベランダや屋上、バルコニー、陸屋根など水がたまりやすい部分が主な施工対象となります。
外壁塗装は壁面全体の保護がメインで、多少の水はじき機能はありますが完全防水ではありません。防水工事は、接合部や水平面からの水侵入を防ぐ専門的な施工です。
サイディングボードやモルタル、ALCなどの外壁材に対して塗料を塗り重ねる作業です。下塗り・中塗り・上塗りの3工程で、美しさと耐久性を高めます。
屋上・ベランダ・バルコニー・屋根・外階段などが代表的です。防水層の形成方法としては、ウレタン塗膜防水、シート防水、FRP防水などがあり、現場に応じて工法を選びます。
外壁塗装はアクリル、ウレタン、シリコン、フッ素などの塗料を使用。一方、防水工事はゴムシート、ウレタン防水材、樹脂など水密性に特化した材料を使用します。
外壁の退色、粉吹き(チョーキング)、細かいクラックなどは塗装の劣化サイン。防水性も低下しているため、外壁塗装のタイミングです。
ベランダや屋上に水が溜まりやすい、排水口まわりが劣化している、雨漏りの痕跡があるなどは、防水層の破断が疑われます。この場合は、防水工事が最優先です。
築年数が10年を超えた建物では、塗装と防水工事を同時に行うことで、足場代を節約でき、メンテナンス計画も立てやすくなります。
塗装専門業者の中には、防水施工も得意とするところがあります。両方の知識を持つ業者であれば、建物全体をバランスよく診断・提案してもらえます。
一見するとわかりにくい劣化症状も、プロが見ると明確なサインが見つかります。目視点検や打診調査などを行い、的確なアドバイスが可能です。
信頼できる業者は、塗装や防水に対して保証を設けている場合が多く、施工後のトラブルにも対応してくれます。長期的な付き合いができる業者選びも大切です。
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