2025/09/02
コラム
地震や台風など、日本の住宅は日常的に自然災害のリスクと隣り合わせです。防災と聞くと耐震補強や窓の飛散防止を思い浮かべがちですが、実は「外壁塗装」も防災性能に直結する重要なポイントです。外壁の劣化は、災害時の雨漏りや崩落の原因になりかねません。本記事では、外壁塗装がなぜ防災に有効なのか、台風・地震それぞれの備えとしてどのような対策ができるのかを具体的に解説します。
外壁塗装の主な役割は、雨風や紫外線から建物を守ること。塗膜がしっかりしていれば、災害時にも外壁が受けるダメージを軽減し、建物全体の耐久性を保つことができます。
ひび割れや塗膜の剥がれ、シーリングの劣化は、台風時に雨水が侵入する入口となり、地震時には外壁材の脱落リスクにもつながります。見た目以上に建物内部に悪影響を及ぼすのです。
外壁にできたクラックを放置すると、そこから強風を伴う雨が侵入し、室内への雨漏りや内部腐食の原因となります。台風シーズン前に早期の補修が必要です。
外壁の継ぎ目や窓枠まわりに使用されるシーリング材は、劣化すると硬化・亀裂を起こし、暴風雨に耐えられなくなります。塗装の際はシーリングの打ち替えもセットで行うのが理想です。
塗料選びも防災に直結します。撥水性の高い塗料や、汚れやカビを寄せつけにくい低汚染タイプを選べば、外壁の劣化を防ぎ、災害時にも効果的な保護性能を発揮します。
築10年以上が経過し、再塗装をしていない住宅では、塗膜が硬化・劣化しており、地震の振動に耐えられない可能性があります。古い塗膜が剥がれて外壁が露出すると、さらに損傷が拡大します。
モルタル外壁などひび割れが出やすい素材には、伸縮性のある弾性塗料が効果的。微細な振動にも塗膜が追従して割れを防ぐため、耐震性能の一環として注目されています。
どんなに良い塗料を使っても、下地の補修が不十分では意味がありません。塗装前の調査と補修作業を丁寧に行うことで、地震時の構造的リスクを軽減できます。
外壁の防災力を高めるためには、数年ごとの点検が欠かせません。専門業者による診断で、ひび割れ・剥がれ・シーリングの状態をチェックし、必要な補修を行いましょう。
外壁だけでなく、屋根材・雨樋・バルコニーの防水なども総合的に点検することで、家全体の防災力が向上します。とくに屋根塗装とセットで行うことで足場の費用も抑えられます。
万が一の災害後には、外壁の変化や破損を早期に確認し、必要に応じて補修を行うことで二次被害を防げます。塗装業者のアフターサービス体制にも注目しましょう。
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