2025/09/08
コラム
大切な家族の一員であるペットと快適に暮らすためには、外壁や室内の塗装工事においても特別な配慮が必要です。塗料のにおいや成分、工事中のストレスなど、見落としがちなリスクが潜んでいます。人間には平気でも、嗅覚や身体の小さいペットにとっては強い刺激になることも。本記事では、ペットと安心して暮らせる住まいを守るために、塗装工事の際に気をつけたいポイントや塗料選びのコツをご紹介します。
犬や猫の嗅覚は人間の数千倍ともいわれており、塗料のにおいがストレスや体調不良の原因になることがあります。特に溶剤系の塗料はにおいが強く、ペットにとっては大きな負担になります。
塗料の乾燥時に発生するVOC(揮発性有機化合物)は、ペットの呼吸器や皮膚に悪影響を与える恐れがあります。とくに室内塗装や密閉空間での使用には細心の注意が必要です。
犬や猫だけでなく、ウサギ・鳥・ハムスターなど小動物はさらに化学物質に弱い傾向があります。においや空気中の成分への耐性も個体差があるため、慎重な対応が必要です。
水性塗料はVOCの発生が少なく、においも控えめ。ペットにやさしい選択肢として、外壁・室内のどちらにもおすすめできます。においが気になるご家庭では、無臭タイプの塗料を検討するのも◎。
日本の建築基準法で定められたホルムアルデヒド放散等級「F☆☆☆☆」は、最も安全性が高いとされる等級。ペットと暮らす家ではこの基準をクリアしている塗料を選びましょう。
ペットがアレルギー体質の場合は、アレルゲン抑制成分を含んだ塗料や、自然由来の塗料(例:天然成分系の塗料)も選択肢に。動物病院でも推奨される製品もあります。
塗装工事中はにおいや騒音が発生するため、ペットを別室や別宅に避難させることが理想です。難しい場合でも、施工箇所からできるだけ遠い場所に移動させましょう。
施工中および乾燥期間中は、できる限り窓を開けて換気を行いましょう。空気清浄機の併用も効果的です。特に室内塗装では密閉を避け、においが残らないようにすることが大切です。
ペットが塗りたての壁や床に触れると、皮膚炎や体毛への付着、誤飲のリスクがあります。塗装部分には近づけないよう、ケージやゲートを活用して安全を確保しましょう。
「ペットがいること」を事前に伝えたうえで、柔軟に対応してくれる業者を選びましょう。スケジュールや塗料選びに関して、ペットファーストな提案をしてくれるかが判断基準になります。
短期間での集中施工や、ペットが不在の日を選んだ施工が可能か相談してみましょう。必要に応じて、数日に分けて施工してもらうことも一つの方法です。
施工後のにおい残りや、ペットの体調に変化があった場合の相談が可能かどうかも重要なポイント。安心して任せられる体制が整っている業者かを見極めましょう。
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