2025/09/16
コラム
「外壁や室内の塗装を自分でやってみようかな」と考える方も少なくありません。最近ではホームセンターでも道具や塗料が手に入り、DIY塗装のハードルが下がっています。しかし、見た目以上に技術や知識が求められるのも塗装の世界。手軽にできる反面、施工不良や耐久性の問題が起きることもあります。今回は、DIY塗装とプロ施工の違いや、それぞれのメリット・デメリット、そしてDIYで注意すべきポイントについて詳しく解説します。
業者に依頼するよりも、材料費だけで済むため、工事費用を大幅に削減できるのがDIYの最大の魅力です。小規模な塗り替えであれば予算内で収めやすくなります。
スケジュールを自分で決められるため、休日や空いた時間を使って少しずつ進めることも可能です。家族で一緒に作業すれば、思い出にもなります。
完成後に「自分で塗った」という満足感や愛着が湧くのもDIYの楽しみ。細部にこだわった仕上がりに挑戦できる点もポイントです。
プロは塗る前の工程に時間をかけます。特に重要なのが「下地処理」。ひび割れ補修やケレン(旧塗膜の除去)、高圧洗浄などを丁寧に行うことで、塗料の密着性や仕上がりに差が出ます。
プロは均一でムラのない仕上がりを実現し、長持ちする塗装を提供します。一方、DIYではどうしても厚みのムラや塗り残しが生じやすく、数年で再塗装が必要になることもあります。
プロは吹き付け機器や特殊ローラーなど、施工内容に応じた専門道具を使い分けます。また、塗料も業務用の高性能品を使用するため、耐候性や防汚性に優れています。
初心者によくあるのが、塗料のつけすぎやローラーの使い方のミスによる塗りムラです。仕上がりが斑(むら)になり、見た目の美しさに欠けてしまうことがあります。
塗装には適した気温・湿度・天候があります。DIYではこうした環境管理が甘くなりがちで、施工不良や乾燥不足によるはがれ・ひび割れの原因になります。
高所での作業は落下事故のリスクが伴います。DIYで足場を使わずに脚立で作業をするのは非常に危険で、無理をすると大事故につながることも。
ひび割れやカビを放置したまま塗装してしまうと、見た目は一時的にきれいになってもすぐに再発します。下地処理の技術がなければ根本的な改善は難しいのが現実です。
室内の一部や物置の壁など、面積が小さく高所でない場所ならDIYでも挑戦可能です。一方、屋根や2階外壁などはプロに任せるのが安全かつ確実です。
「多少ムラがあっても自分でやってみたい」という方にはDIYがおすすめですが、「見た目も耐久性も重視したい」「売却予定がある」などのケースではプロ施工が安心です。
DIYは準備から片付けまで想像以上に手間がかかります。週末だけで完了させるには無理がある場合もあり、想定より長期化する可能性があります。
脚立やはしごの扱い、作業中の服装や周囲への配慮など、安全に関する知識と準備ができることがDIY実施の前提です。
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