2026/08/12
コラム
屋根塗装をした後、「塗膜が風船のように膨らんでいる」「表面が浮いて見える」といった症状が現れることがあります。このような現象は「膨れ」と呼ばれ、見た目が悪くなるだけでなく、放置すると塗膜の剥がれや屋根材の劣化につながる恐れがあります。
膨れは塗料そのものではなく、施工方法や下地の状態、施工環境など複数の要因が重なって発生するケースがほとんどです。
本記事では、屋根塗装で起こる膨れの原因と対処法、未然に防ぐためのポイントについて解説します。
膨れとは、塗装後の塗膜が部分的に盛り上がり、風船のように膨らんだ状態を指します。
小さな膨らみから数十センチに及ぶ大きなものまで、大きさはさまざまです。
塗膜の内部に水分や空気、溶剤などが閉じ込められ、それらが熱によって膨張することで塗膜が押し上げられます。
特に日差しの強い屋根では、この現象が起こりやすくなります。
膨れた塗膜は密着力が低下しているため、そのまま放置すると剥がれが進行し、防水性や耐久性の低下を招く恐れがあります。
最も多い原因の一つが、下地の乾燥不足です。
高圧洗浄後や雨上がりなど、屋根材に水分が残った状態で塗装すると、水分が塗膜内に閉じ込められ、膨れの原因になります。
古い塗膜の浮きや汚れ、コケなどを十分に除去しないまま塗装すると、新しい塗膜がしっかり密着せず、膨れが発生しやすくなります。
下地処理は塗装品質を左右する重要な工程です。
下塗り・中塗り・上塗りの各工程で必要な乾燥時間を守らないと、塗膜内部に溶剤や水分が残り、不具合につながります。
工期を優先した施工では特に注意が必要です。
湿度が高い日や気温が低い日、雨が降りそうな天候で施工すると、塗料が正常に硬化しにくくなります。
施工環境も膨れの発生に大きく影響します。
塗装前には屋根材の乾燥状態を確認し、水分が残っていない状態で施工を行うことが重要です。
見た目だけで判断せず、十分な乾燥時間を確保することが品質向上につながります。
高圧洗浄で汚れやコケを除去し、浮いた塗膜や傷んだ部分を補修してから塗装を行います。
下地が整っているほど、塗膜の密着性も高まります。
メーカーが指定する塗布量や乾燥時間を守り、下塗り・中塗り・上塗りを適切に施工することが重要です。
一つひとつの工程を丁寧に行うことで、不具合の発生リスクを軽減できます。
膨れが発生した場合は、表面だけを補修するのではなく、原因を確認することが重要です。
原因を取り除かなければ、同じ場所で再発する可能性があります。
膨れが小さく範囲も限定されている場合は、問題のある部分だけを除去し、下地補修を行ったうえで再塗装できるケースがあります。
ただし、劣化状況によって補修方法は異なります。
膨れを放置すると、剥がれや雨水の浸入につながることがあります。
異常を見つけたら早めに専門業者へ点検を依頼し、適切な対処を行いましょう。
高品質な屋根塗装を実現するためには、塗料だけでなく施工工程や施工環境にも十分配慮することが欠かせません。見えない工程まで丁寧に行う信頼できる業者を選ぶことが、屋根を長持ちさせる大切なポイントです。
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