2024/04/12
コラム
外壁塗装ではローラーを使うことがよくあります。
これは「ローラー工法」と呼ばれ、外壁の状態に応じてローラーの種類を分けながら施工します。
外壁塗装のローラー工法のメリット・デメリットや、施工の際の注意点などを見ていきましょう。
外壁塗装のローラー工法とは、専用のローラー手塗りする方法です。
使うローラーは主に3種類で、外壁の状態によって使い分けます。
短毛(5~8mm)=平らな面や金属への施工に最適
中毛(10~20mm)=平面・凹凸など使う箇所を選ばない
長毛(20mm~)=凹凸の壁に施工可能。一度に広範囲を塗れる
ローラーだけで仕上げるのは難しいので、細かい箇所は刷毛で塗ったり、隙間が多い箇所はガンで塗料を吹き付けたりします。
ローラー工法は多くの住宅や建物に使われています。
地道な手作業ですが、手作業ならではのメリットがいくつもあります。
・機械のようにうるさい音が出ない(近隣への配慮)
・塗料の飛び散りが少ない(塗料の無駄がない)
・一度に広範囲を塗れる(作業効率アップ)
昔ながら塗り方ですが、メリットの多さから現代にも引き継がれているのです。
ローラー工法には以下のようなデメリットもあります。
・乾燥時間が長い
・細かい箇所には施工できない
・職人によって仕上がりに差が出る
・ローラーの抜け毛が壁に付着することがある
ただ、職人はローラーだけで仕上げるわけではなく、状態を見ながら他の方法も使います(刷毛やスプレーガンなど)。
経験や知識が豊富な業者なら、ローラーのデメリットをうまくカバーしてくれるでしょう。
外壁塗装のローラー工法には注意点もあります。
きれいに仕上げるために、以下の4点に配慮しましょう。
塗り替えの場合、新築のような仕上がりが難しいこともあります。
しかし、あきらかな塗りムラは直しましょう。ムラができているということは、塗料が薄い部分があるということです。塗料が薄いと機能性を十分に発揮できず、建物の寿命を縮めかねません。
ローラー工法は、他の工法よりも乾燥に時間がかかります。乾燥は長すぎても短すぎてもいけません。
季節や気温によっても乾燥時間が変わるため、塗料の説明書きを読みながら確実におこないましょう。
目安として、外壁を軽くこすっても傷がつかなければ、乾燥完了のサインです。
放置しすぎるとホコリがつく可能性があるのでご注意ください。
ローラーの種類によっては、塗っている最中に毛が抜けることがあります。
抜けた毛は塗りたての塗料に付くので、そのまま乾燥させると外観に影響しかねません。
乾燥しきる前に全体をチェックして、塊になっている毛は除去しましょう。
ローラー工法での塗装は、スプレーガンなどに比べて飛散しにくいです。
しかし飛散がゼロではないので、飛散防止シートなどで対策しなければなりません。
飛散防止対策が不十分だと近隣トラブルにつながることもあるのでご注意ください。
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