2024/05/16
コラム
2021年の初夏から、塗料の値上げがじわじわ続いています。
さらに国際情勢や原材料費の高騰などを受けて、今後さらに約10~20%もの値上げが予想されています。
塗料の値上がりの背景や今後の動向、業者を選ぶコツについて紹介するので、ぜひ参考にしてください。
塗料の価格はぐんぐん上昇しています。
2020年までは、価格に大きな変動はありませんでした。
しかし2021年に、従来よりも約15%上昇しました。
2022年にはまた約15%上昇して、今度もさらなる値上がりが予想されています。
なぜ、これほど塗料が値上がりしているのでしょうか。
その理由は主に3つあります。
SDGsがさけばれる昨今、どの企業も“環境にやさしい”が合言葉のようになっています。
塗料メーカーも例に漏れず、環境にやさしい塗料を開発するため各社がしのぎを削っています。
新しい原材料の開発には、人件費や材料などさまざまなコストがかかります。投資が増えるぶん、塗料価格に反映されているのです。
日本全体で石油価格の高騰が続いています。塗料は石油が主成分なので、石油価格が高騰すると必然的に塗料も値上げせざるを得ないのです。
インフレ率の上昇や世界情勢など、今後も石油価格は右肩上がり、あるいは高止まりが予想されます。
石油価格が大きく下がらない限り、塗料価格も元通りになることはないでしょう。
塗料を現場で使うためには、メーカーからの配送が欠かせません。
しかし先にお伝えした通り、石油価格が上昇しているので、それにともない配送費(ガソリン費)も上昇してそれが価格に反映されてしまうのです。
塗料が値上がりすると、それが工事代に反映され、総工費が割高になります。
来年以降もじわじわと値上がりが予想されていて、塗装リフォームしたくても躊躇する方が出てくるでしょう。
工事業者も、割高になると契約が取りにくくなるので、今までと同じ料金を提示するかもしれません。しかし帳尻合わせのために、どこかの工程を手抜きされるリスクはゼロではないでしょう。
「安価」をアピールする悪徳業者に騙されないために、見積もりは複数の塗装業者からもらってください。
見積書の書き方に決まりはありません。「工事代金一式」と総工費だけ書く業者もいれば、工程や材料など細かく記載する業者もいます。
前者と後者、どちらが良い業者かといえば、後者のほうでしょう。何の作業にいくらかかるのか細かく書いてくれるなら、工程を省略されたり品質が不安になるほど安価な塗料を使われたりすることはなさそうです。
また、スタッフの対応やアフターサポートの内容も大切です。
塗料の値上がりを止める方法はありませんが、価格に合った優良工事で長く家を守りましょう。
安価をアピールした業者に依頼したくなりますが、“安かろう悪かろう”の恐れもあるのでご注意ください。
多少工事費が上がっても、質の落ちない工事をしてくれる業者が一番です。
大和装業株式会社へのお見積りや、ご質問等お問い合わせは以下より行っていただけます