2025/08/26
コラム
外壁塗装で住まいの印象は大きく変わります。中でも「高級感」を演出するには、色選びと素材のバランスが非常に重要です。ただ単に濃い色や派手な仕上げにするのではなく、落ち着きや質感、周囲との調和を考慮することで、品格のある仕上がりが実現します。この記事では、高級感のある外観をつくるための色選びと塗料の種類、素材との組み合わせ方について、プロ目線で解説します。
高級感というと「黒やネイビー」などの濃色を連想しがちですが、濃い色を選べば良いというものではありません。色あせや汚れが目立ちやすくなるデメリットもあるため、落ち着きと品のある中間色を選ぶことがポイントです。
・ダークグレー・チャコールグレー:重厚感と都会的な印象を両立
・ディープブラウン:落ち着きと温かみを兼ね備える
・ネイビーブルー:洗練された印象を与えるモダンな色
・ベージュ系(グレージュ):上品で柔らかく、素材感が引き立つ色合い
外壁を単色で仕上げるよりも、アクセントカラーや異素材との組み合わせによって立体感が生まれ、高級感を演出しやすくなります。玄関まわりやバルコニー部分など、ポイントで配色を変えると効果的です。
見た目の高級感は「ツヤ」や「質感」によって大きく変わります。光沢の強い塗料は人工的に見えがちですが、3分ツヤ〜5分ツヤの控えめなツヤ感が落ち着いた印象を与え、上質に見せる鍵です。
・フッ素塗料:耐久性とツヤ感を両立。長期的に美しさを保てる
・無機塗料:色あせしにくく、深みのある発色が特徴
・光触媒塗料:汚れを自己分解する機能で、長く美観を維持
・ジョリパットや左官風仕上げ:重厚で上質な質感を出せる意匠性塗料
高級感を演出したい場合には、「石調塗装」や「多彩模様仕上げ」も有効。天然石のような見た目を塗装で再現でき、外壁に深みと高級感を与えられます。
高級感のある外壁に仕上げるには、外構や屋根との一体感も重要です。外壁だけが浮いてしまわないよう、屋根色・門扉・玄関ドア・アプローチタイルなどの色味ともバランスを取りましょう。
無機質な塗装面に、木目調やタイル、格子などの自然素材をアクセントとして取り入れることで、空間に高級感と落ち着きが加わります。
高級感を出すためには、周囲との違和感のなさも大切。奇抜な色や素材ではなく、「周囲に溶け込む中に個性がある」配色を心がけると品よくまとまります。
どんなに良い色・塗料を使っても、下地処理が不十分だと美しい仕上がりにはなりません。高級感は“平滑な塗面”や“均一な色ムラのなさ”から生まれます。
高級感のある外観には、塗り分けの“境界ライン”の精度も重要です。直線がまっすぐで、端部がきれいに処理されていると、完成度が一気に高まります。
意匠性の高い塗装は、経験豊富な業者でなければ再現が難しいケースもあります。カラーシミュレーションや施工事例を提示してくれる会社を選びましょう。
大和装業株式会社へのお見積りや、ご質問等お問い合わせは以下より行っていただけます