2025/08/29
コラム
外壁塗装の見積もりに記載されている「一式工事費」。一見するとわかりやすく、費用も安く見えるため安心しがちですが、実はここに予期せぬ追加費用や工事内容の抜け漏れが潜んでいることがあります。「一式」の中に何が含まれているのか明確でない場合、工事後にトラブルに発展するケースも少なくありません。この記事では、「一式工事費」の注意点と、その落とし穴を回避するための確認ポイントを詳しく解説します。
「一式工事費」とは、工事の複数の工程や材料費などを一つにまとめて記載している表現です。たとえば「外壁塗装工事一式○○円」とある場合、その中に何の作業や材料が含まれているのかは、記載がないと把握できません。
工事項目の明細がないと、何が含まれていて何が含まれていないのか判断できず、「足場代が別だった」「シーリング工事が別途だった」といった追加請求の原因になります。
一式表記は、価格をシンプルに見せることで「安く見せる」テクニックとして使われることがありますが、結果的に高くつくことも多いため注意が必要です。
見積書に「塗装工事一式」としか書かれておらず、足場や高圧洗浄、養生作業などが別途料金だったというケース。塗装には必須の工程なのに「含まれていない」と後で追加費用が発生します。
外壁だけでなく、シーリングや雨樋・破風板・軒天などの付帯部もまとめて塗装してほしいと思っていたのに、実は「一式」には含まれていなかったというトラブルも多発しています。
一式工事費での契約では、塗料の種類やメーカー名が記載されていないこともあります。後で確認したらグレードの低い塗料が使われていたというケースもあり、施工後に後悔することに。
「一式」に含まれる工事が明確でないため、施工後に不具合があっても「対象外」と言われることがあります。保証の範囲と内容も事前に確認が必要です。
足場、養生、高圧洗浄、下塗り、中塗り、上塗り、付帯部など、作業内容ごとの金額が明記された見積書を出してもらいましょう。材料費と施工費も分けて記載されているとベストです。
見積書に含まれていない作業が「サービスで対応します」と言われた場合でも、後々のトラブルを防ぐために、必ず書面や契約書に反映してもらうことが大切です。
塗料名、グレード、耐用年数、メーカーが明記されているか確認しましょう。高級なフッ素塗料なのか、一般的なウレタン塗料なのかで価格も耐久性も大きく変わります。
「一式」とだけ書いてある業者ではなく、細かい見積明細を提示し、説明も丁寧な業者は信頼性が高いと言えます。不明点を質問したときに、はぐらかさずに答えてくれるかも見極めのポイントです。
保証内容や施工条件を文書で提示し、契約書をしっかり交わしてくれる業者であれば、トラブル時にも誠実に対応してもらえる可能性が高いです。
施工事例や口コミから「価格が明瞭だった」「見積もりが丁寧だった」といった評価がある業者は、信頼の目安になります。相見積もりをとって比較するのも有効です。
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