2023/11/21
コラム
塗装で色を決める際は、塗装の打ち合わせ時に色見本表を見たり、カラーシミュレーションを行って決定します。
しかし塗装後に「思っていた色と違う」と感じるケースは少なくありません。
どうしても気になってしまうという場合、塗り直しになることもあるようです。
塗り直しとなると工数やお金が余計にかかってしまうので、なるべく避けたいものです。
色見本表などで決めたカラーと同じ色で塗装しているのに、どうして出来上がりを見ると色が違うと感じるのでしょうか。
今回の記事では違う色に見えてしまう原因や、色選びのコツをご紹介します。
同じ色を使っていても、色見本表の色と出来上がった建物の塗装色が違って見えるのは、「面積効果」によるところが大きいです。
面積効果とは、同じ色でも面積の違いによって見た目の色が変わる錯覚で、面積が大きい方が濃く、暗く見えます。
この面積効果が働くと、色見本表よりも実際の建物の方がはるかに大きいので、選んだ色よりも暗くて濃いように見えてしまいます。
色見本表を使って色を選ぶ際には、面積効果を考慮してすこし明るめの色を選ぶのがポイントです。
塗装会社で同じ色の塗装を行っているのであれば、可能であれば実際建物を見に行き、望む色か確認すると塗装後の色違いが発生する可能性を大きく減らすことができます。
建物の塗装は数週間の日数と費用がかかるため、短期間に何度も変更するものではありませんのでなるべく失敗しない色選びを行いたいものです。
色選びのコツとして、次のようなものがあります。
・周囲の街並みとのバランスを見る
・「人気の色」や、「汚れが気になりにくい色」を選ぶ
・「色褪せしやすい色」を避ける
・使用カラーは2色まで
周囲の色によって、建物の色の印象が変わります。あえて近隣とは異なるカラーで目立たせたい、といった場合を除き、周囲の街並みと調和する色を選ぶ傾向が多いです。
白やベージュがほとんどの中に、ビビットな強い色の住宅があると、違和感になったり街並みから浮いているという印象になりますので注意が必要です。
必ずこの色にしたい!という希望がなければ、人気色や機能的な理由で色を選ぶのも良いです。
外壁塗装で人気の色は、ベージュとホワイトです。
汚れが目立たないとして人気の色は、グレーやブラウン、ベージュです。
これらの色は使っている住宅が多いこともあり、周囲の空間とも馴染みやすいというメリットがあります。
塗装を行って5年~10年すると、色落ちが目立ってきます。
色褪せしやすい色はレッド、グリーン、イエローですので、色褪せが気になるという方はこれらの色を避けるようにしましょう。
強い色ほど、色落ちしていくと塗装してすぐの状態に比べると見劣りしてしまいますので、安易に好きな色だからという理由で選ばないようにするのが無難です。
多くの色を使った建物は、一般住宅にはあまり向いていません。
建物にはサッシや雨樋などもともと色が付いているところがあるので、それぞれのエリアに適した色を選んだり、まとめて塗料を使用しない分費用がかさんだりしますので注意が必要です。
多くても2色までと決めて色を選ぶと、家の印象もまとまります。
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