2024/04/30
コラム
タスペーサーは、屋根塗装でよく使われる道具のひとつです。
タスペーサーとは何か、また使用のメリットやデメリットなどを紹介するので、ぜひ参考にしてください。
タスペーサーは、主に「縁切り」の工程で使われます。
縁切りは屋根材の隙間をつくる作業ですが、このときタスペーサーを使って、屋根材の裏に水が溜まらないようにします。
屋根塗装すると、塗料で隙間が塞がれてしまいます。隙間がないと水の逃げ道がなく、結露や雨漏りの原因になりかねません。そこで、タスペーサーで水を逃がすための隙間をあえてつくるのです。
縁切り作業自体は、タスペーサーを使わなくても、皮すきやカッターで代用可能です。しかしタスペーサーを使わないと、仕上がりがうまくいかないこともあります。
業者の腕や好みによる部分も大きいので、タスペーサーでの作業を希望するなら業者に相談してみましょう。
タスペーサーは皮すきやカッターでも代用できますが、タスペーサーならではのメリットがたくさんあります。
タスペーサーを使うと、工事は数時間程度で完了することがほとんどです。
これに対して、皮すきやカッターでの作業だと、2人がかりでも1日かかります。
工期が長いほど人件費もかかるので、作業時間が短縮できるのはタスペーサーならではのメリットでしょう。
皮すきやカッターで縁切りすると、塗装した部分が剥がれることがあります。力ずくで隙間をつくるので仕方ないのですが、塗装が剥がれたら機能性に影響しかねません。
これに対して、タスペーサーなら引き抜くだけで隙間をつくれます。力ずくではないうえ、下塗りの段階ですでに設置するので、塗膜が剥がれることはないのです。
皮すきやカッターで作業する場合、塗装した屋根に乗らなければならないので、足あとが屋根に残ってしまいます。
タスペーサーなら後で抜く必要がないので、足あとのないきれいな屋根をキープできるでしょう。
縁切り作業は屋根塗装の後におこないますが、完全に乾燥していない状態で皮すきやカッターで隙間をつくっても塞がってしまうことがあります。
タスペーサーなら塗料で隙間が埋まることはありません。最初から隙間が十分に設けられているので、塗装の翌日に縁切りをしても安心でしょう。
タスペーサーにはいくつものメリットがありますが、一方でデメリットも存在します。
メンテナンスを怠っていたり寿命が近かったりするスレート屋根だと、タスペーサーを使ったときに割れるかもしれません。
タスペーサーで作業する前に、業者に屋根の状態をしっかりチェックしてもらいましょう。
縁切りは皮すきやカッターでもできますが、タスペーサーを使って作業するとコストが高くなるかもしれません。
タスペーサーのほうが工期は短いので人件費は少なめですが、追加費用がかかることも多いです。
コストが気になる場合は、見積もりのときに業者に確認することをおすすめします。
タスペーサーを活用して、機能的で美しい屋根をつくってください。
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