2024/07/09
コラム
外壁塗装では、よく塗装を行う箇所も、塗らない箇所もあります。
塗らない箇所について塗装を希望する場合は、業者と相談しなければなりません。
では、それぞれ詳しく見ていきましょう。
外壁塗装でよく塗装を行う箇所は、主に以下の通りです。
■金属塗装:雨戸、戸袋、水切り、霧よけ、ダクトフード、屋根の雨押えなど
※ケレン(サビや古い塗料を落とす作業)をしてから新しい塗料を塗ります。下地には、エポキシ樹脂などのサビ止めを使って仕上げます。
■木部塗装:破風板、軒天、木製の面格子、木製の窓枠、縁側、幕板(帯板)
※ウレタン塗料やオイルステインなどで塗装していきます。
ウレタン塗料は乾きが早いものの剥がれやすいのが欠点です。
オイルステインは木目を生かした塗装にぴったりです。施工しやすいためDIYで使う方も多くいます。
※破風板や軒天は、板に穴が開いている場合は新しい板(ベニア版やスラグ石膏版など)で補修したうえで塗装します。
■ベランダ防水
※外壁塗装と同時に施工することが多い箇所です。
■その他:雨樋など
外壁塗装では、塗らないほうが良い箇所もあります。
以下の部分の塗装を希望する場合は業者とよく相談しましょう。
■家の外観で塗れない箇所
笠木(かさき)、矢切り、棟木(むなぎ)、鼻隠し、濡れ縁、雨樋、軒裏、胴差し、庇(ひさし)、下屋など
■コンクリート部分
基本的に、コンクリート部分には塗装しません。
■ガラス部分
窓ガラスなどガラスの箇所には塗装できません。色のついた塗料はもちろん、透明な塗料でも室内からの視認性が悪くなるでしょう。
■アルミ部分
窓サッシなどアルミの部分に塗装すると、特有の光沢が失われてしまいます。
■白木の部分
白木とは、木目を生かした建材のことです。和室の柱として使われることが多く、木材を皮だけ剥いで使うのが特徴です。これに塗装するとせっかくの木目が台無しになってしまうので、塗装は避けましょう。
もし汚れが気になる場合は、灰汁洗いで対応してみてください。
■ドア
ドアの素材によっては塗れないものもあります。
無垢の木材や金属ドアなど、素材を活かしたドアには塗らないほうが良いでしょう。
■機器が完全に外壁に接触している部分
ガス給湯器など、機器の裏側に面した部分は塗装しないのが一般的です。
ガス機器を塗装業者が移動させるのは危険ですし、移動することでガス漏れが起きたら大変です。
ローラーが入るスペースがあればその部分は塗装できるでしょう。しかし何かとリスクが高いため、「可能な範囲で」というのが現状なのです。
業者と協力しながら、納得のいく仕上がりを目指しましょう。
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