2025/07/28
コラム
築20年を過ぎた住宅は、見た目だけでなく機能面の劣化も進んでいることが多く、適切なメンテナンスが欠かせません。外壁や屋根の傷みを放置すると修繕費がかさむだけでなく、雨漏りや構造への悪影響につながることもあります。しかし、すべてを一度にリフォームする必要はありません。この記事では、築20年の家を劣化レベルに応じて見極め、無理なく進めるメンテナンスのポイントを解説します。
築年数が経つと、紫外線や雨風の影響で外壁の塗膜が劣化し、色がくすんだり、触ると粉が手につく「チョーキング現象」が起きやすくなります。これは塗膜の保護効果が低下しているサインです。
外壁や目地に細かなひびが入ったり、シーリング材が硬化して隙間ができると、雨水が内部に侵入しやすくなります。放置すると下地材が腐食し、大規模修繕が必要になる恐れがあります。
チョーキングや軽い汚れ、浅いひび割れ程度なら、高圧洗浄と部分補修で済む場合があります。定期的な清掃は外観の美しさだけでなく、塗膜の劣化を遅らせる効果もあります。
築20年の節目に専門業者による診断を受け、現状を正確に把握することが大切です。劣化が軽度のうちに補修しておくことで、長期的なメンテナンスコストを抑えられます。
色あせやシーリングの劣化が進んでいる場合は、外壁塗装とシーリングの打ち替えを行うのが理想的です。塗装により防水性能や耐久性が回復し、建物全体の劣化を防げます。
築20年以上の家には、耐候性・防汚性に優れた高性能塗料を選ぶのがおすすめです。初期費用は多少高くなりますが、次回メンテナンスまでのサイクルが長くなり、トータルコストを軽減できます。
ひび割れが深く構造部分まで影響が及んでいる場合や、雨漏りが発生している場合は、下地補修や外壁材の張り替えが必要です。補修範囲が広いほど工期や費用が増えるため、早めの対処が重要です。
築20年を超える家では屋根も劣化していることが多いため、外壁と同時に屋根の塗装や葺き替えを検討すると効率的です。足場を共用できるため、別々に工事するよりコストを抑えられます。
大和装業株式会社へのお見積りや、ご質問等お問い合わせは以下より行っていただけます