2025/08/22
コラム
和風住宅に合う外壁色と塗装のコツ
趣のある佇まいが魅力の和風住宅。その美しさを引き立てるためには、外壁の色選びや塗装方法に工夫が必要です。流行に流されず、落ち着きと品のある色合いを選ぶことが、和の雰囲気をより一層際立たせます。また、建材や木部とのバランス、景観との調和も大切なポイントです。この記事では、和風住宅にぴったりの外壁色や塗装のポイントを、メンテナンス性も考慮しながら解説します。
- 和風住宅の外壁色で重視すべきポイント
- 和風住宅に合う定番の外壁色
- 塗装の際に気をつけたいポイント
- 施工のタイミングと注意点
和風住宅の外壁色で重視すべきポイント
景観との調和
和風住宅は日本の自然や風土と調和する建物です。そのため、周囲の景観とのバランスを意識した色選びが重要です。落ち着いたアースカラーを中心に選ぶと、住まい全体の印象がまとまりやすくなります。
木部や瓦との色合わせ
和風住宅の特徴である木製の梁や軒、瓦屋根との相性も意識しましょう。外壁だけが浮いて見えることのないよう、建物全体での色の統一感を大切にすることが、風格ある仕上がりの鍵です。
流行より「経年美」を
モダンなカラーリングに惹かれることもありますが、和風住宅では、時間が経っても色あせしにくく、風合いが増すような色を選ぶのがおすすめです。
和風住宅に合う定番の外壁色
ベージュ・アイボリー系
和の優しさを感じさせる柔らかい色調で、汚れも目立ちにくく、どんな地域でも違和感なく馴染みます。木部や植栽とも相性が良く、落ち着いた印象に仕上がります。
モカ・ブラウン系
木材や土壁に近い自然な色味で、和の雰囲気を壊さずに高級感を演出できます。濃いブラウンは引き締まった印象を与え、玄関や格子とのバランスもとりやすいです。
グレー・ダークグレー系
現代和風にも人気のある色味。和の渋さと現代的なスマートさを併せ持ち、瓦屋根や黒塗りの柱との相性も抜群です。
カーキ・グリーン系
自然との調和を意識するなら、ややくすんだグリーン系もおすすめ。庭木や竹垣などとのつながりが出て、外構との一体感を演出できます。
塗装の際に気をつけたいポイント
ツヤの加減に注意
和風住宅では、外壁に過度な光沢を出すと浮いてしまうことがあります。落ち着きあるマット仕上げや3分ツヤ・5分ツヤを選ぶことで、自然な風合いを損なわずに済みます。
木部との境界処理
和風住宅は、外壁以外に木部や土壁風の素材も含まれるため、それぞれに適した塗料を選ぶ必要があります。塗り分け部分の境界処理は特に丁寧に仕上げることで、見栄えが大きく変わります。
防汚性・防藻性のある塗料を選ぶ
自然に馴染む色は汚れが目立ちにくい反面、湿気の多い地域ではコケや藻の発生が心配です。塗料選びの際は、防汚・防藻機能のあるものを選ぶとメンテナンス性が高まります。
施工のタイミングと注意点
築10〜15年が塗り替えの目安
外壁塗装の劣化は、ひび割れやチョーキング（白い粉がつく現象）などで判断できます。特に和風住宅は見た目の印象も大切なため、劣化が見られたら早めの対応が重要です。
季節によって仕上がりに差が出る
雨が少なく乾燥している時期は塗料の乾きも良く、仕上がりが安定します。和風住宅は素材により湿気の影響を受けやすいため、春や秋の施工がおすすめです。
信頼できる業者の選定
和風建築特有の素材や構造を理解している塗装業者でなければ、塗り分けや仕上げで失敗するリスクがあります。実績や施工事例を確認したうえで、丁寧な対応ができる業者を選びましょう。