2025/12/12
コラム
室内塗装を行う際、「仕上がりの美しさ」だけに目が向きがちですが、実は重要なのが『乾燥時間』と『臭い』の管理です。乾燥が不十分だとムラや剥がれの原因になり、塗料の臭いが強いと、生活に支障をきたしたり健康被害を及ぼす可能性も。特にお子様や高齢者、ペットがいる家庭では慎重な配慮が求められます。本記事では、失敗しない室内塗装のために押さえておきたい「乾燥時間と臭い」に関する注意点と対策を解説します。
塗装面がベタつく・ムラになる・剥がれやすくなるといった症状は、乾燥不良が原因であることが多く、見た目にも機能的にもマイナスです。
一般的な水性塗料は1〜2時間で表面乾燥し、完全硬化までは24時間以上。油性塗料は表面乾燥に4〜6時間、完全硬化には数日かかることも。
湿気の多い梅雨時や冬場の低温環境では乾燥に倍以上の時間がかかることも。換気と空調管理が成功のカギです。
油性塗料は耐久性が高い一方で、揮発性有機化合物(VOC)を多く含み、強烈な臭いを放ちます。換気が不十分だと気分が悪くなる人も。
最近は臭いを大幅に抑えた水性塗料や無臭タイプも登場しており、特に寝室・子ども部屋・ペットのいる空間におすすめです。
リビングや仕事部屋など、使用頻度の高い場所では塗装直後に過ごすのを避ける、または低臭・速乾タイプを選ぶなどの工夫が必要です。
部屋ごとに工程を分けて施工することで、生活への支障を最小限に抑えることが可能。1日1部屋が目安です。
塗装中は家具移動や立ち入り禁止エリアが出るため、事前に動線を考えておくとスムーズです。
塗った直後は乾いたように見えても、塗膜は完全硬化していないため、触れたり家具を戻したりするのは控えましょう。
どこに窓があるか、風の通り道を確認してから塗装プランを立てることで、施工後の臭気もスムーズに排出できます。
強制的に空気を循環させることで、臭い・乾燥時間の短縮に貢献します。ただし、ホコリが舞わないよう事前清掃も重要です。
シックハウス対策として認定された安全基準付き塗料を選べば、臭いや健康への不安が大きく軽減されます。
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